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世情に抗する光芒;丸山健二

 2005・12筆記

 何人も、丸山健二を否定は出来ない。既存の作家をも、である。氏は長らく芥川賞最年少受賞者として世情の真贋に晒されてきたが、こういった通り一片の風評に辟易し、そのうちある一部の編集者等と喧嘩して、隠遁。けれど文学のその深奥、分け入りたき想い絶ちがたく、還暦を越えたいま現在でもその旺盛な筆力はいまだ衰え知らず、誠に敬意称する素晴らしき先達では、あろう。

 ただしむべなるかな、その作品群はいまや世情の解釈、範疇の外にあり、出版しても直ぐに絶版の憂き目に遭い、なんとも頑是無いことではあろうけれど、丸山、氏自らがその位置に固執なさる、それもまた是、と思われておられる風もあって、そのことに対して私がどうこう言うことは甚だおこがましきことであろうかとも感じてしまう。
 私は、今は、読まれてこその文章という思いもあって、読み書きする文章は出来るだけ平易に書き綴ろうと努めてはいるのですが、その為、日々せっせとそういったことに付随する煩瑣な精神修養ともいうべき行いも多々沸き立ってきて、ほんにこの心、世話しなく感じてしまうこともしばしば。
 僭越ごとながら、私は普段、何人をも丸山健二、氏が綾織る文学を否定は出来ぬ、と思って生きてきたかつての文学青年のひとりだ。それはつまり文体に対する、あまりの固執を思うからこそ。ちょっとその風貌とあいまって、あの詩作人・良寛の発想を思い起こす。氏は、文壇と隔絶なされた。だが氏は、純文学と恒に寄り添うておられる。このことは私にとっては大変なる畏怖・脅威、また羨望のひとつだと今日はここにまっさらな気持ちで白状しておきたいと思う。

  ☆リンク元がリンク切れの際はご容赦ください。

  YouTube - 丸山健二1 2005年週刊ブックレビュー

  はてなダイアリー - 丸山健二とは

  丸山健二 - Wikipedia

  「鉛のバラ」丸山健二さん

  yahoo!ブログ - 自然風ガーデニング(みやもと家別室)

  人間存在の根源を衝く神話の誕生

  『安曇野の白い庭』

  ■雪山堂  丸山健二全作品目録

  アルカリブログ丸山健二さんにインタビュー

  ~丸山 健二評~

  

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